4月 15, 2025

韓国のアーティスト紹介
Lemoncup

韓国のアーティスト紹介<br>Lemoncup

 

韓国で出会ったアーティスト、二人目にご紹介するのは、Lemoncupとして活動するイラストレーターのキム・ソンヒ

ソウルの毛糸ショップNougatbar Knitsとコラボレーションし、マーカーやプロジェクトバッグなどの編み物グッズを手掛けています。Nougatbar Knitsの店内には彼女のグッズやイラストが並び、店中が温かくかわいらしい雰囲気に包まれていました。

それでは、インタビュー形式でご紹介します。

 

ーイラストを描き始めたきっかけは何ですか?

小さい頃から絵を描くのが大好きで、大学では繊維芸術工芸を専攻しました。 卒業後は絵とはあまり関係のないアパレル業界に就職しましたが、絵はいつも私の傍らにありました。 そんな中、会社員生活に嫌気がさしたある日、大好きな編み物や日常をテーマにしたイラストを投稿するSNSアカウントを作ったんです。それが今の活動に繋がっています。


 

Lemon cupといえば、まんまるな顔のクマのキャラクターが浮かびます。彼のことをぜひ教えてください。

最初にSNSのイラストアカウントを作った時、私にとってもっとも身近なキャラクターだったクマをベースに、私なりの個性を加えて、編み物をするクマ「ジンジャー」を誕生させました。 ジンジャーはある意味、私のペルソナとも言えます。 ジンジャーは私が好きなこと、つまり編み物、ヨガ、絵を描くこと、植物を育てることだけをしながら暮らしています。そして、いつも一緒にいるのは、Nougatbar Knitsのかわいいマスコットキャラクター「ヌガー」です。 ジンジャーとヌガーは編み物友達であり、良い仲間で、いつも一緒に楽しいことを考えながら過ごしているんですよ。


ー羨ましくなる幸せな世界ですね。編み物もずっとお好きだったんですか?

専攻が繊維芸術工芸なので、ずっと編み物を習ってみたかったのですが、学生時代は時間がなくて先延ばしにしていました。

編み物を始めたのは10年前、会社に入社したばかりの頃です。 仕事に疲れて新しい趣味を探していたところ、ソウルにあるミエラ工房という毛糸ショップで、かぎ針の編みぐるみのレッスンに参加しました。小さくて居心地の良い場所でした!それがきっかけとなり、本格的に編み物を始めました。 数年間編み物ばかりしていたのですが、趣味で時々描いていたイラストをSNSアカウントにアップすることで、自然と編み物とイラストを組み合わせた作業をするようになりました。 その結果、今、私は世界で一番楽しい仕事をしています!


Nougatbar Knitsとのコラボレーションについて教えてください。

最初はちょっとした小物をコラボしてみようという軽い出会いから始まりました。

私もNougatbar Knitsのオーナーのヨンジェも、二人ともかわいいものが好きで、市販の編み物用品の中には気に入ったかわいいものがあまりなかったので、「自分たちで作ってみよう!」という気持ちでスタートし、これまで様々な商品を一緒に開発してきました。

私たちは主に、ニッターにとって不可欠なニードルケース、プロジェクトバッグ、ニードルストッパー、マーカー、定規などの編み物用品を、かわいく、同時に必ずニッターにとって役立つものにすること!に重点を置いて作ってきました。 自分たち自身がニッターなので、何が必要なのかはすぐに思いつき、企画会議はとても楽しいです。 編み物をしながらおしゃべりをしていると、作りたい商品リストが完成することもあるんですよ。 ニッターの気持ちはニッターが一番よく知っていますから! 製品を制作するときは、デザインがかわいいだけでなく、実用性があるかどうか、業者さんと一緒に検討しながら慎重に制作しています。 簡単ではありませんが、その分やりがいのある仕事です!


 

ー普段、イラストは何で描いていますか?

主にiPadを使ってデジタルで描いています。場所にとらわれず、どこでも作業できるのが好きです。 デジタルですが、クレヨンで描いたような質感を生かし紙のテクスチャーを重ねることで、ぬくもりをプラスするのが私なりのスタイルです。 特にセーターや編み物の小物を描くときは、この表現方法を楽しんでいます。デジタルの中でも、手作業ならではの温かみのある感性を保つようにしています。 時にはガッシュ水彩やオイルパステルを使って手描きすることもあります。

 

ー確かに、クレヨンで手書きしたような優しいラインがかわいいです。あなたの作品の特徴を表すとしたら、どうなりますか?

「かわいく、親しみやすく、ふんわり、あたたかい」感じです!心地よく、カラフルな色使いで飽きのこない、遊び心のある絵を描くことを心がけています。

また、特に自分で制作しているブリキのケースや紙製の文房具グッズには、毛糸やはさみ、針などのモチーフを組み合わせた装飾的なデザインを取り入れているのも特徴だと思います。

ーこれからチャレンジしたいことはありますか?

ゆくゆくは、自分のイラストを取り入れた編み物作品を作り、パターンも自分で書いてみたいです。 そしてぜひ、編み物をテーマにした絵本を出版してみたいです。 イラストレーターとしての大きな目標のひとつです! 

 

 

💫ソンヒは最近、Nougatbar Knitsのヨンジェと一緒に新しい編み物ツールブランドGooblesを立ち上げました。2025年5月3日〜24日にかけて、WALNUT Tokyoでポップアップショップを開催します!こだわりのグッズを直接手に取れるチャンスです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

Lemoncup Instagram
https://www.instagram.com/lemoncupp/

 

Goobles Instagram
https://www.instagram.com/goobles.tools/