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クラフターであれば、作品の完成を思い描きながら一針一針、創作に励む気持ちがわかるはず。でも何かのきっかけで完成まで至らなかったら？

絵本のページから飛び出してきたような愛らしくちょっぴり不思議な生き物たち。

日本で唯一、糸づくりから製品のメンテナンスまでを一貫して手がけています。

元々はOEMメーカーとしてスタートしましたが、3代目の大江健社長は「作り手と買い手の距離を縮める」をモットーに、ファクトリーブランド展開へと舵を切りました。

糸の紡績から服作りまでを一貫して担う佐藤繊維は、山形のニット産業を引っ張ってきたまさに中心と言える存在。

山形はニットの産地。蔵王や月山から質の良い雪解け水が豊富に流れてくる自然豊かな地域には、戦後から続くニット工場が今も残っています。

出会ったのは、彼女本人ではなく彼女の著書「Knits pour moi」。毛糸ショップや街の書店で平積みされており、一際目を引いた美しい装丁の本でした。

イラストレーターとして活躍する彼女。ソウルの毛糸ショップNougatbar Knitsとコラボレーションして編み物グッズも作っています。

小物からウェアまで、ニットやクロシェット、刺繍などさまざまな技法を組み合わせて美しいアイテムを生み出しているデザイナー。

韓国では編み物が大人気。韓国の編み物トレンドを探るため訪れたソウルには、毛糸ショップがたくさん。ここ数年で新しい店舗が一気に増えたそうです。

白いキャンバスに、黒く細い線で描かれた花や葉。独特な揺らぎを持つ線は、よく見るとミシンで縫われた糸だということがわかります。

無数の小さな粒が連続して一つのかたまりとなっていたり、薄布でできた球体らしきものが台の上にそっと置かれていたり。
──これは何？