ソウル クラフトシティガイド

情報: 2025年4月現在

目次 |
はじめに アーティスト紹介 |
はじめに
ユーラシア大陸の東の端に位置し、日本からは海を隔ててすぐそこにある隣国、韓国。近年は特に、K-popアイドルや美容、映画、ファッション、グルメといったさまざまなカルチャーが若者を惹きつけてやみません。
そんな韓国では編み物が大人気。韓国の編み物トレンドを探るため訪れたソウルには毛糸ショップがたくさん。ここ数年で新しい店舗が一気に増えたそうです。カフェでYoutube動画を見ながら編み物する若者たちの姿が印象的でした。
PLANNING A VISIT
ソウルは東京23区と同じくらいの面積で、街の中心を流れる大きな川、ハンガン(漢江)を挟んで北と南に分けられます。ハンガンの北のエリアは江北といい、王宮など古くからの遺構が多くあります。南の江南エリアは1980年以降に発展した比較的新しいビジネス街です。
ソウルにははっきりと四季があります。春と秋は穏やかで過ごしやすく、ベストシーズンと言われています。夏は東京と同様に蒸し暑く、気温は30度を超えます。一方で冬の冷え込みは東京よりずっと厳しく、気温がマイナス10度を下回ることもあるため、厚手のコートやダウン、帽子や手袋などの防寒着が必須です。
国民の約3割がキリスト教徒ということもあるためか、クリスマス時期のイルミネーションや飾り付けは華やかで、街が大いに賑わいます。
GETTING AROUND
ソウルへは日本各地から直行便が出ており、飛行機で2~2時間半程度で着きます。金浦国際空港の方がソウル中心部に近く、仁川国際空港はソウル市中心部から少し離れていますが、どちらも空港鉄道や地下鉄、バスで約40分ほどでアクセスできます。
ソウル市内の移動は地下鉄が便利です。路線が多く主要な観光スポットを訪れることができ、10キロ1500ウォン程度(約150円)と値段も安いです。コンビニエンスストアや駅でT-moneyという交通カードを購入し、チャージして使用するのがおすすめです。一方、アクセスの悪い場所に行く際はタクシーを使うとよいでしょう。場所によっては道でタクシーを拾うのが難しく、運転手に行き先がスムーズに伝わらないこともあるため、カカオタクシーやUberといった配車アプリを使うのがおすすめです。乗車地や目的地をアプリ上で入力することができるので、間違いが少なくなるでしょう。
THINGS TO KNOW
また、外国人韓国客向けの便利なカードWOWPASSを利用するのもおすすめです。プリペイドカード、両替、T-moneyの3つの機能が一体化したカード&アプリで、通貨をウォンに両替したりチャージしたりすることができます。ショッピングモールやタクシー、コンビニなど多くの場所でキャッシュレス決済が利用できます。WOWPASSは空港や駅などに設置された無人両替機で購入できます。
街にはハングルが溢れ、漢字やローマ字の表記は少ないので、目的の店を探す際に少し苦労するかもしれません。一方、駅など公共施設では英語や日本語、中国語が併記されていることが多いので困りません。
おすすめの場所
毛糸ショップ

Nougatbar Knits(누가바닛츠)
41 Sagajeong-ro 43-gil, Jungnang-gu, Seoul
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こじんまりとした店内には、編み物に精通したオーナーが世界中から仕入れた毛糸が所狭しと並び、いつ訪れても欲しい毛糸がたくさん。イラストレーターのLemoncupとコラボレーションした、かわいらしいクマとイヌのキャラクターが描かれたマーカーや針ケースなどのオリジナルグッズが人気。
Cowaco iroiro (코와코이로이로)
115 Seongmisan-ro 17-gil, Mapo-gu, Seoul
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元々はカレー屋だった編み物好きのオーナーが2017年に業種を変えてオープンしたお店。Retrosaria Rosa PomarやIsagerのほか、DARUMAやAvrilなどの日本の毛糸、日本の編み物本の取り扱いもある。広々とした店内ではワークショップやレッスンも定期的に開催されている。
somsom.knit (솜솜뜨개)
469-6 Seogyo-dong, Mapo-gu, Seoul
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カラフルなコーン巻きの工業用毛糸が並ぶ。ラメやスパンコールが入った可愛らしいファンシーヤーンや、韓国のインディーズダイナーによる手染め糸も扱っている。色展開が豊富なので、目当ての色が見つかるはず。


banul story (바늘이야기)
15 Yeonhui-ro 11ga-gil, Seodaemun-gu, Seoul
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1階は毛糸ショップ、2階は編み物を楽しめるカフェになっている。入店するとまず、壁一面の棚に整然と並んだ毛糸に目を奪われるはず。手に取りやすい値段のパターンや毛糸を多く扱っていて、初心者にもおすすめのお店。スワッチがたくさんあり、編み地も想像しやすい。

カフェには「編み物友達募集中!話しかけてね」とアピールするための札が置いてあり、お友達もできるかも。
Linea (리네아)
42-12 Nonhyeon-ro 26-gil, Gangnam District, Seoul
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こじんまりとした店内に所狭しと毛糸が並ぶ。HedgehogやBC Garn、Malabrigoなど輸入の毛糸を多く扱っているほか、少量だが自社ブランドの毛糸もある。店舗の上の階では教室も開催されている。
nutten (누뗀)
119 Cheonggyesan-ro, Seocho District, Seoul
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街の中心地から少し離れた郊外にある、自然に囲まれた一軒家のカフェ兼毛糸ショップ。ガーリーで可愛らしいインテリアが特徴で、店内にはテディベアがたくさん。川に面した大きな窓や天窓から日光が差し込む2階でゆっくり編み物を楽しめる。バッグやマフラー、帽子などのキットや完成品も販売している。
KnitCafe (니트카페)
1F, 164 Garak-ro, Songpa-gu, Seoul
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La Bien AiméeやROWAN、De Rerem Natura、Cardiff Cashmere等の輸入毛糸を取り扱っている。サンプルが多く、様々な模様のスワッチや色違いのスワッチが用意されているので完成品のイメージが湧きやすい。店内では編み物クラスも開講されている。
KnitWit (니트위트)
303dong 140ho, 270, Bongo-daero, Seo-gu, Incheon
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ソウル中心部から地下鉄を乗り継いで1時間半ほどの仁川市内にある。店内は広々としており、大きな棚に毛糸が1玉ずつ美しく並べられていてフォトジェニック。日本の編み物本も多く並んでいる。店舗の奥にはレッスンスペースがあり、棒針、かぎ針のレッスンが毎週開催されている。ワッペンなどオリジナルグッズも充実。
東大門市場 (동대문시장)
272 Jong-ro, Jongno District, Seoul
生地やボタン、アクセサリーパーツ、服、靴、など、さまざまなアイテムの卸売店と小売店が無数に立ち並ぶビル。手頃な価格で手芸材料をゲットすることができる。A、B、C、N棟の4棟からなり、毛糸売り場は主にA棟の地下に集まっている。1玉ずつ売られている毛糸もあるが、着分からしか買えない店舗もある。
そのほか
ソウル工芸博物館(서울공예박물관)
4 Yulgok-ro 3-gil, Jongno District, Seoul
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昔の学校の建物を改築、再利用して2021年にオープンした博物館。螺鈿細工や陶磁器、ポジャギなど、伝統的なものから現代までさまざまな分野の工芸品や資料を収集、所蔵している。常設展のほか定期的に特別展も開かれており、一日中いても見足りないほど。なんと無料です。
景福宮(경복궁)
161Sajik-ro, Jongno District, Seoul
14世紀に置かれた朝鮮王朝の王宮。朝鮮王朝時代に建てられた王宮の中でも最も大きく、光化門や勤政殿など立派な建造物が並び、ハンボク(韓服)を着た観光客で賑わう。ソウル工芸博物館のすぐ近くにあるので、足を伸ばしてみては。
American Brunch Cafe (A.B.C)
49–16 Yulgok-ro, Jongno District, Seoul
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ソウル工芸博物館のすぐ裏手の路地にある。パンケーキやエッグベネディクト、フレンチトーストなどのアメリカンブランチが人気で、外国人観光客も多い。同級生数人で始めたようで、揃いのエプロンをつけたスタッフの集合写真が店内に飾られているのがかわいらしい。
EIN PLATZ (아인플라츠)
161-28, Myeonmok-dong, Jungnang-gu, Seoul
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Nougatbar Knitsから徒歩7分ほどのカフェ。赤い床に、レンガやコンクリートの壁、ネオンのサインなど内装はクールな印象。ティラミスやバスク風チーズケーキなどのデザートやパンはどれもボリューム満点で、お腹いっぱいになること間違いなし。
Hippo brunchhaus
Seoul, Mapo-gu, Seongmisan-ro 17-gil, 85 1층
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Cowaco iroiro近くのカフェ。バーガーやフレンチトースト、パスタ等アメリカンスタイルの食事やデザートを提供している。店内はテーマカラーの青と白、そしてステンレス製の椅子や机で統一されており、カジュアルながらスタイリッシュな雰囲気。