初心者向けブログ始めます。
今年こそ編み物を始めたいと思っている皆さん、こんにちは。
編み物歴1年半の初心者スタッフ、ハスダです。
「なんだか編み物って楽しそう。おしゃれなニットを自分で編めたらうれしいな」
そう思っても、何から初めてよいのか分からない方、多いのではないでしょうか?
特にamirisuは、海外からの輸入毛糸や、日本ではまだポピュラーではない文章パターンを扱っているため、入り口のハードルがさらに上がってしまっているように感じます。
そこで、この新シリーズでは、私が編み物を始めたときに感じたありとあらゆる疑問をトクコ先生にぶつけて、スッキリ解消しようというもの。ブログとYoutubeでお届けしていく予定です。
Youtubeはこちら!
https://youtu.be/Iykq0WEGBCE
経験者の方にとっては簡単すぎると思いますので、飛ばしてくださって構いません。(意外と知られていない、豆知識が潜んでいるかもしれませんが…!)
ビギナーの皆さまからの質問も受け付けています。モヤモヤを解消したい方、ぜひお便りをくださいね。
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https://amirisu.typeform.com/to/IYyCTYFV
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初回は、毛糸の太さについて。
私が編み物を始めたとき、まず参考にしたのは日本の編み物本でした。なので、最初に覚えた毛糸の太さは中細・並太などの日本語表記。ところがWalnutのお店を訪れると、そんな表記は一切なし。どれを選んで良いのやら分からず、スマホを取り出し、棚の前でいちいちネット検索して調べたりしていました。
ところが調べてみると、糸の太さはわりと曖昧なもののようです。
トクコさんに聞いてみましょう。
質問1:糸の太さには規格があるの?
直径何ミリであればこう呼ぼうという規格があるわけではありません。
では何で決まるのかというと、一般的にはメリヤス編みを編むときのゲージ。「何目何段のゲージであれば、この太さにしよう」と決まっているのです。
ゲージとは、あるサイズの正方形の編み地が何目(横)何段(縦)で構成されるかを表したものです。
例えば「10cm四方に30目40段」であれば、「30 stitches & 40 rows = 10cm」のように書かれます。
このように糸のタグに表記されていることも。段については、書かれていないこともあります。またセンチ表記とインチ表記の両方があるので、間違えないよう気をつけてくださいね。(1inch=約2.5cm)
また、少し専門的ですがWPIという棒のようなツールを使って図る方法もあり、1cmの幅に糸を何周巻き付けられるかをカウントします。ただ、個人的にはWPIで糸の太さを考えたことはありません。
質問2:日本語表記と英語表記の対応は分かりますか
日本の編み物から遠ざかってしまっているので、把握していません(笑)
しかし、インターネットで調べると対応表はたくさん出てきます。
ざっくりですが、以下のような対応です。
質問3:国によっても表記が違うみたい。amirisuで採用している英語表記はどこのもの?
Ravelryに載っているものを使っています。
Ravelryは世界中の編み物好きが集うSNS。デザイナーのパターンを購入したり、編んだ作品をシェアしたり、編みたいパターンを保管しておいたりできます。
そして、Ravelryは糸のデータベースでもあります。糸には必ず太さが書いてあるので確認してみてください。
こちらはamirisunのオリジナル毛糸、Wanderlust Linenのページ。
青い丸で囲われた?を押すと、糸の分類表が出てきます。
大体はメーカーの人たちが自ら太さを入れているのだと思います。
ただ、その糸を編んでみた人たちから「DKって書いてあるけど絶対にSportだと思う」という意見が多く集まると、たまに変わったりもします。
さらに、針によってさまざまなゲージが出せる糸も存在します。amirisuのHikeもそうで、どういう表記にするか悩ましいところ。DKからAranまでゲージが出るんです。
つまり、糸の太さの表記にそこまでこだわることはありません。
編むときの手の加減は人によっても違うので、同じ糸でも人によってゲージは変わります。素材によっても変わります。何かを編みたければ、まずはゲージをとってみましょう。
質問4:糸を買わないと、ゲージを試しに取ってみることもできない。初めて糸を買うときは失敗したくないと思うのですが、どうしたら良いでしょうか。
そこらへんの塩梅が分からない初心者の人は、
1、お店のスタッフのすすめる糸を買う
2、キットになっている糸を買う
3、そのパターンの指定糸を買う
このどれかを選ぶのが一番簡単な方法で、大失敗はしないのではと思います。指定糸でも指定のゲージが出せないこともありますが、針をたくさん用意しておいて、針の号数を上げ下げすることで、なるべく指定のゲージに近づけましょう。
ただ、編み物を始めたばかりで今後もずっと続けるか分からない時に、針のセットを買うのは抵抗があるかもしれません。(お値段もしますし…)
そういうときは、サイズが多少くるっても問題なく使えるマフラーやショールから初めてみてください。セーターや靴下だと、入らなかったり大きすぎたりすると悲しいですもんね。
編み物って経験値なんです。経験値が上がるほど、使える糸の選択肢が自分の中で増えていく。そこが編み物の難しいところであり、面白いところではないでしょうか。
最初は失敗を恐れず、真剣に考えすぎず、まずやってみることです。
質問5:1ply、2plyとかはどういうこと?
Plyは撚りの本数を表します。1plyなら1本、つまり撚っていないということ。2plyなら2本を撚り合わせています。しかし、糸の撚りが多いからといって、その糸が太いこととイコールではありません。4plyでも細いものもあります。
質問6:たくさん撚っている方が丈夫ですか?
それはそうです。
しかし、撚りの回転数(きつさ、ゆるさ)にもよるので断言はしづらいです…
質問7:Light FingeringのLightとは?
Fingeringよりちょっと細いということ。レースほどは細くないけどFingeringよりは細いもの。反対にHeavyだとちょっと太いことを表します。
質問8:同じFingeringでもソックヤーンと書いてあるものと、書いてないものがあります。靴下を編みたいときは、ソックヤーンを選ぶべきでしょうか?
ソックヤーンと名付けているのはメーカーサイド。メーカーが、「この糸は靴下におすすめですよ!」とお薦めしているだけです。
だから、おすすめにしたがってソックヤーンで靴下を編んでもよし、ソックヤーンと書いてある糸でセーターを編んでもよし、書いていない糸で靴下を編んでもいいのです。
一般的に靴下にいいのは、ある程度撚りがしっかりしていて丈夫なもの。amirisuのTrekはとてもオススメです。
質問9:モヘアにも太さはありますか?
モヘアとはいわゆる獣毛のこと。羊ではなく、アンゴラ山羊という動物からとった毛のこと。それをどう加工するかで糸の太さは変わるので、モヘアにも当然太さのバリエーションがあります。羊だから太い、山羊だから細いというのはありません。
例えば、DARUMAのウールモヘアとシルクモヘアでは、全然太さが違います。
質問10:ソリッド、スペックルとは?
ソリッドはかせ全体がムラなく一つの色で染められているもの、単色に見えるようなもの。
スペックルは英語で言うとspeckledですが、つぶつぶの模様が入っているもの。
段染めは、グラデーションになっているもの。
ちなみに、こんなふうにカセの半分で色が分かれている毛糸を編んだとき、どんな編み地になるのかは、編むものの幅やサイズによって全然違ってくるので、やってみないと分かりません。
セーターを編むのと、靴下を編むのとでは1周の長さが全然違うわけです。必ず試し編みをした上で、色の出方の面白さを楽しんで編むのがいいでしょう。
失敗して解くのは面倒だし心が折れますが、最初はめげずに、何回でも解く気持ちでやってみましょう。ソーイングと違ってやり直しができるので、ある意味気楽に始められますよ。
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長くなったので、今回はここまで。
次回は、毛糸の加工について。
スーパーウォッシュとは?毛玉になりにくい糸は?ロットとは?などなど、聞いていきます!
皆さんからの質問も受け付けています!
https://amirisu.typeform.com/to/IYyCTYFV