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年始に抱負を考えるというのは、よき習慣。1年に1度、じぶんを見つめ直し脳内地図にバーチャルな旗を立てるような気持ちで考えます。さあ、今年はどんな年にしよう。
イメージするのは遠くに誇らしげにはためく鮮やかな旗。そこに向かって軽やかに走っていくわたし。
1年間、折に触れその旗を見上げ、向かう先を確認しています。抱負と言っても、わたしの場合、具体的な目標やタスクはあまり考えません。おおまかな姿勢や態度、そして意気込みみたいなもの。その方がしっくりくるのです。どんなふうに取り組むかが見えたら、あとはどうとでもなるから。
昨年の抱負を引っ張り出してみました。
「1日に1度、こわいことをする」鼻息荒くそう記してありました。2024年、わたしはこわいことをトライし続けられたかな。
こわいことと言っても、肝試しをするとか、危険なことに身を投じるとか、そういうことではないのです。もっと個人的で精神的なこと。未知のものとか、めんどくさいなって感じることとかがそれにあたります。
こわいことにちょっと怯むわたしに「できるかわからなくても、まずやってみなよ」ストイックなわたしが脳内で語りかけるシーンが確かにありました。「1日に1度、こわいことするって決めたんでしょう」理想的できびしいわたしがダラつくわたしを笑顔でじっと見た。その笑顔がこわかった。そして、がんばったことが何度もありました。
今年も引き続きそのようにしていきたい。
で、抱負です。
「安全圏から出る」
これにしました。2024年の抱負を引き継いだようなかたち。ぬくぬくと安全なぬるま湯で過ごしてばかりいないで、ひやっとするところに出てみる。
「右も左もわからない」
「うまくいくかどうか自信がない」
「わたしで、大丈夫だろうか」そんな思いが浮かぶことって少なくなった。各方面で経験値を積んだと言えばそれまでだけど、それだけじゃないことをじぶんが一番よくわかっています。端的に言うと、冒険が足りないのです。知らない世界で、言葉や感覚が通じないコミュニティに飛び込み、もがきながらもやっていく。そんな中から得られるものって、必ずあるから。
精神も肉体の筋肉と一緒で、ぼやっとしていると際限なく緩んでいく、きっと。そういうのいやだな。安全圏からそろりと出て、ちょっとこわいことをやってみる。今年はそんなかんじでやってみます。
そうそう、編み物に関しても、メリヤス編みばかりでなく、複雑に思えるパターンにもトライしたいです。それだって、じゅうぶん「安全圏から出ること」になる。
そう、その程度でいいのです。
年末にどんなふうに感じているか、どんなセーターを編み終えているかを楽しみに。