6月 25, 2024

とっておきの1カセ – Woolfolk Luft

とっておきの1カセ  – Woolfolk Luft

 

何を隠そう、毛糸に毎日触れ合っているamirisuスタッフのなかでも、ひときわ毛糸をたくさん所有しているのは私。毛糸屋を始める前から所有していた毛糸は、自分で編んだり母にあげたり、景品に出したりしてかなり整理してきましたが、それでも海外に出かけるたびに沢山毛糸を買ってくるので、それはすごい量。最初は仕入れの参考や糸作りの参考にと買っていて、スーツケース1つ分なんてこともありました。流石に最近は目新しいものに出会わなくなりそれほど増えなくなりましたが、それでもやはり、気に入ったものがあれば買ってしまいます。毛糸屋に行くとき、無意識のうちにもお店の様子をくまなく観察してしまうので、お礼の気持ちで、絶対にある程度の金額は使うようにしています。同業者が来て「ふうん」という感じで何も買わずに帰ったら、とっても感じが悪いじゃないですか。うちのお店にも時々、そんな雰囲気のおじさんがやって来ますが(笑)


というわけで、毛糸は増えるばかり。
こんなに沢山持っていますが、ほとんどのカセを覚えています。いつ買ったか、貰ったか。気に入って買ったものばかりなので、とても愛着があります。
このシリーズでは、そうやって私の棚に収まってきた毛糸たちを紹介していきます。

 

第1回目の今回は、比較的新しめのお仲間紹介。Woolfolk YarnのLuftです。
Woolfolkの手持ちの糸は会社で購入したものも1つもなくて、すべてオーナーのクリスティン・フォードさんに直接貰ったものです。私たちはWoolfolkの本拠地でもあるポートランドにも倉庫があり、毎年ではないですが、定期的に訪れています。行けば必ずクリスティンに会い、そして必ず毛糸を貰ってしまいます。貰ったらやっぱり編むでしょ。なかでも特に気に入っているのがLuft。編みやすいし、本当に温かく、毛玉にもなりにくい。
クリスティンと初めて会ったのは、私が初めてポートランドを訪れた2013年。amirisuを始めて1年ちょっと経った頃で、Shibuiという毛糸メーカーのオーナーさんにインタビューを申し込み、会社を訪問しました。ちょっと郊外にある会社に行くのに迎えにきてくれたのが、当時Shibuiのクリエイティブディレクターをしていたクリスティン。会った瞬間から素敵オーラが滲み出ていて、オシャレだし、良い人だし、ひと目で大好きになりました。その後amirisuを会社として立ち上げる頃にクリスティンも独立して、新しい毛糸メーカーを立ち上げたのがWoolfolk。amirisuも最初から毛糸を取り扱いさせてもらえることになりました。
今持っているピンクのLuftは、最後にお会いした2022年に貰ったもので、その年の新色です(L20)。淡い色合いが特に気に入っています。これで何を編むかはまだ考え中です。