20代の頃からネット上で頻繁にブログを書いてきましたが、会社を始めてからは個人的な何かを書くことがなくなり、そのうちに世間に言いたいことも徐々に減ってきてしまい、今となっては「仕事以外の何か」を表現することが難しくなってきました。
以前は自分の中に明確な怒りが存在しており、それを世の中に吐露してみたり、その怒りをどうやって改善するのかを模索してみたり。それが文章を書くきっかけになっていたのだと思います。おそらく、今の年齢の私は怒る前にそれを諦めることが多くなってきたのでしょう。でもそれが自身の生きやすさに繋がってくるのも事実。怒るって疲れるものですよね。人は年齢を経る度に、生きる気持ちが変化していくものなのだなと感じています。
1974年生まれの私は今年でなんと50歳。人生折り返し地点への到達を無事果たしました。それを踏まえたわけではないのですが、新しく始めるyomirisuでは、徐々に老いに向かわざるを得ない私から見た、毎日怖い顔をしながらも日々よりよく生きるために奮闘していた愛すべき小さな私を思い出して、そのエピソードを書いていこうかなと思っています。タイトルは「あの時私は」。そう、あの時私はどう思い、どう生きていたのか。考えてみれば、自分の胸の内に閉まっていた思いがたくさんありました。私もあの時の私に会えるのを楽しみにしています。