8月 01, 2024

とっておきの1カセ – Lemon Jelly Pool Merino Sock

とっておきの1カセ – Lemon Jelly Pool Merino Sock

 

 

今回は珍しく、会社で仕入れてもらったもの。

Lemon Jelly PoolさんのMerino Sockです。

もう随分前にYarn Clubというものをやっていた年に仕入れさせてもらった、幻の1カセ。複数もらった気でいたのに、今見たら1つしかありません。なんでだろう。

 

Lemon Jelly Poolさんは日本のインディダイヤー(個人で毛糸の手染めをしている人はそう呼ばれています)の中でも先駆けのような方です。今でも時々ショップアップデートをされていますが、人気すぎて買えないのではないでしょうか。amirisuに入荷したのは、このYarn Clubのときが唯一です。私もずっとファンでいつもInstagramで陰ながらエールを送っていますが、他のファンの皆さんと戦うガッツはないし、既に毛糸を沢山持っている心苦しさから、これ以上買うのを控えて、この1カセを大事にしています。

 

時々お客様にも「日本のダイヤーさんの糸は入れないのですか?」と聞かれたりするのですが、今のところ予定はしていないというのがお答えになります。なぜかというとダイヤーさんの値付けが安すぎて、(1) 卸をすることが想定されていないこと、(2) それを無理にお願いしたら、ダイヤーさんの取り分が減ってしまうから。申し訳なくて頼めません。

そもそも、たいていのダイヤーさんが自分の儲けすら考慮されていない価格で売っていらっしゃいます。買う側にしてみたら嬉しいと思うのですけど、染め代は儲けではなくてそれは人件費だ、ということを分かっていらっしゃらない方が多いのだと思うのです。もちろん材料費として生地糸代やラベル代、送る時のパッケージ代なども考えなくてはなりません。儲けの中からは家賃、その他の備品、オンラインショップの運営費なども出さなければなりません。それらを引いてようやく手元にいくらかお金が残る。それなのに、その基本的なコストすら載せていなそうなダイヤーさんに卸をお願いするとなると、その方の儲けがゼロになってしまいます。申し訳なすぎてお願いもできない。

 

おっと、紹介する糸の話から逸れてしまいました。

このカセはグレーベースに、ピンクや緑、オレンジなど、いろいろな色の粒が載っていて可愛い。Lemon Jelly Poolさんは最近ポッドキャストもされていて、いつも楽しく聴きながら、気が合いそうだなあ、お会いしたいなあ、と想像を膨らませています。このカセで何を編もうか、悩む。やっぱり靴下かな?でもずっと大事にとっておくような気もしています。