11月 15, 2022

Aviate by Karel Chan

Aviate by Karel Chan
今日のインタビューは、ヘリンボーンとガーター模様の2つのピースを組み合わせた、コンパクトなカウルをデザインしてくれたKarelさんです。
小さくて使いやすく、コントラストの低い2色の組み合わせがオシャレです。

amirisu:  このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Karel: 作品の丈夫さと全体的なバランスを保ちつつ、予想もしないようなラインと角度で遊ぶのが大好きです。

彫刻というテーマを聞いて、現代彫刻の鋭いラインを思い浮かべました。その形を上品なネックウェアに落とし込みたいと思いました。

amirisu:  デザインの過程で、どんな苦労や工夫がありましたか?
Karel: ガーター模様とヘリンボーン模様という、この作品に使われている2つの編み地の動きとゲージがそれぞれ全く違ったことです!それぞれの編み地のバランスをどうするか、そして全体のまとまりを損なわずに2つのピースを組み合わせるエッジをどうするか、試行錯誤が続きました。最終的にはi-cordエッジがうまくいき、美しく仕上がりました。

amirisu:  もう一枚編むとしたら何色で編みますか?
Karel: リッチなオリーブグリーンとマスタードを組み合わせてみたいです。逆に、クリーム色とグレーがかったピンクのような淡くてコントラストの低い組み合わせだと、全く別の次元を創り出せるでしょう。

amirisu:  編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Karel: 12年前に本を読んで独学で学びました。動画などのデジタルチュートリアルが主流になりましたが、イラストや図解が入ったステッチパターンの本を読みながら技術や経験を深めていくのが今でもとても好きです。

amirisu:  好きな美術館や芸術作品はありますか?簡単に紹介してください。
Karel: 実は、私はあまり美術館に行かないんです。

でも、フィラデルフィア郊外の大学に通っていた頃に訪れたフィラデルフィア美術館で、映画「ロッキー」で有名な正面玄関の階段「ロッキー・ステップ」や、堂々とした建物を見たのは良い思い出です。
切り紙アートや刺繍などの凝った作品や、イラストに惹かれることが多いです。

Karelさん、ありがとうございました。