Ritardando by Miki Teragaki
今日は、絶妙な色づかいのショールをデザインしてくれたMiki Teragakiさんにお話を伺っています。身につけるだけでワンランク上の着こなしが叶ってしまう、おしゃれなMikiさんのデザインについて、詳しく聞いていきましょう!
amirisu: このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Miki: インスピレーションは特にないのですが、感覚でイラストを書いたものをデザインに落としてみました。均一ではない、色々な三角形を並べました。
そして、現在東京店でレッスンをもたせてもらっているので、様々なニッターさんたちに出会います。ベテランさんでもながら編みを楽しめる簡単なもの、初心者さんでも編めるおしゃれなものを作りたい。そんなことを考えて、どちらにも楽しんで編んでもらえるものをデザインしました。うまくバランスが取れてるのではないかなぁと思っています。
amirisu: デザインの過程で、どんな苦労や工夫がありましたか?
Miki: とにかく三角のバランスを考え、それぞれに均一ではない三角を納得いくまで編んでみました。うまくバランスを取れたと思っています。
amirisu: もう一枚編むとしたら何色で編みますか?
Miki: 今年は気分が赤い色なので、赤をいれた組み合わせか、シックな白黒、ベージュとカーキとか。そんな組み合わせもいいなと思っています。
うーん、でも派手な色と派手な色、巻物ならではの冒険もいいですね。
amirisu: 編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Miki: 母が私を妊娠するまで編み物を仕事にしていたので、家には毛糸と編み針が常に身近にありました。でもこどもの頃は編み物本をまじまじと眺めたこともないし、きちんと編みきった記憶がないのですが、改めて大人になって編み物本を手にしてみたら、セーターが自分で編めるなんて?!と驚き、そこからずっと夢中です。
amirisu: 好きな美術館や芸術作品はありますか?簡単に紹介してください。
Miki: 小さい頃から上野公園の中にある東京都美術館と、彫刻の森美術館に連れていってもらっていたので馴染みがあります。
小さいながらにモネとゴッホが好きで、小学生の時にひまわりの絵を描く夏休みの宿題で、沢山いろんな色を混ぜて、黄色や緑をゴッホのひまわりに影響されて夢中で描いた記憶があります。
大人になってからは、コルビュジェの絵画が好きです。どちらかといえば、美術館よりも博物館が好きなので、博物館にある鉱物や虫の剥製から色やイメージのインスピレーションを得ることが多いです。