Oblique by Emily Greene
2023年出版の雑誌amirisu 26号に掲載。
今日のインタビューは、モダンでおしゃれなストライプ模様のプルオーバー、ObliqueをデザインしてくれたEmily Greeneさんです。アームホールの模様の切り替えは、今までに見たことがない構造。ニッターであれば「どうやって編むのだろう」とわくわくしてしまいますね。
素敵な色の組み合わせやアレンジも提案してくれていますよ。
amirisu: デザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Emily: 変わった形の襟ぐりの既製品のトップスを見かけて、最初のインスピレーションを得ました。それを見て、私の中のクリエイティブスイッチが入ったんです!
ウェアをデザインする時は、いつもデザインの課題を解決していくところが楽しいんです。今回は、細やかなとじはぎの技法をそれほど使わずに、手編みのセーターでそのような変わった形を作り出す方法を考えたいと思いました。
夏はいつもストライプのウェアに惹かれます。このデザインでは、ストライプが袖とヨークの変わった構造を生き生きと際立たせています。
amirisu: デザインの過程で、どんな苦労や工夫がありましたか?
Emily: このセーターは編むのは簡単ですが、デザインは難しかったです!その構造上、目数と段数のゲージは通常のパターンよりも重要で、肩と袖にぴったりフィットするように、かなり慎重な計算をしなければなりませんでした。
amirisu: もう一枚編むとしたら何色で編みますか?
Emily: Woolfolk StraのS8(ヘザーがかったブラック)とS9(クールな灰褐色)でも編みたいです。オリジナルのバランスが取れたストライプの代わりに、太いストライプと細いストライプをミックスして遊んでみるのも良さそう。皆さんがどんなユニークな色とストライプの組み合わせで編んでくれるのか、楽しみでなりません!
amirisu: 編み物を始めたきっかけは何でしたか?
Emily: 子供の頃に編み方を習いましたが、本格的に編み物に取り組んだのは建築の大学院に入ってからです。その時点で、私は長い間、自分のために服を縫っていました。そのため、私のデザインはソーイングのパターン製図と知識、そして建築のバックグラウンドに間違いなく影響を受けています。
amirisu: 夏はどんな過ごし方をするのが好きですか?夏には何を編んだり作ったりしますか?
Emily: メイン州の、短いけれど素晴らしいアウトドア編み物の季節がやってきました!デザイナーとして、私はいつも次のシーズンに向けて新しいデザインのサンプル編みに取り組んでいるので、夏のプロジェクトはどうしても真冬に向けた暖かい毛糸のセーターになりがちです。海岸沿いや、内陸の湖の辺りにある地元のビール醸造所や景色が美しい場所で、友人と編み物しながら夏を過ごすのが大好きです。桟橋や庭の小さなポーチに座って、太陽の光を浴びながら編み物するほど楽しいことはありません!
Emilyさん、ありがとうございました。