Bookish. - Issue 2
今回はメリの本棚からいくつか編みものテクニック本を紹介します。結構オタクっぽいセレクションです。
テクニック本になんで興味を持ったのか、はっきりとは思い出せないのですが、多分Brooklyn Tweedのジャレッドの影響でしょうか。彼がまだパターンをRavelryで売ったりし始める前にブログを良く読んでいたのですが、良くエリザベス・ツィマーマンの本について触れていたのです。それから芋づる式に他のテクニック本にも興味が。(エリザベスについては一杯書きたいことがあるので、また別な機会に。今回は表紙の紹介だけ。)
マリー・トーマスの本でポケットの付けかたやフェアアイルのしかた、それから「編みかたには色々な手法があるんだ」ということを学びました。日本のテクニック本ってどちらかというと編み目記号辞書という感じで、たいてい増減目の方法もひとつふたつしか載っていないのではないかと思います。マリーのエッセイ風な説明のしかた、“ここに注目”みたいなポイントが新鮮だったし、糸の選びかたから仕上げかたまで、経験にもとづいた語り口がとても面白いです。
もちろん英語なので「絶対オススメ」的なプッシュのしかたはできないのですが、海外にはこんなカルチャーがあるんだということを紹介したいな、と思いました。みんなが「もっと良い編みかたはないか」と研究して、その成果を本にしているような雰囲気です。なんか楽しいな。
2つめ、イゾルダが「模様編み辞典を読んでいた」と言っていたので、読める模様編み辞典ってあるのかな、と思って探してみたのがこれ。やっぱりマリー・トーマスでした。レースやアイレット、ケーブルなど、様々な手法の模様編みをどうやってデザインにはめ込むか、そんな感じの本です。編み模様は編み上がり図とチャート、そして文章で表現されています。これ、使えそう。
もう一つは、Amazonにオススメされて買ってみた「チャートの読み方がこの本1つですべて分かる!」本です。正直、中身を見て「これ別に教えてもらわなくても分かるかも...アメリカ人って親切過ぎ。」と思いましたが、編む時よりもデザインする時に使えるんじゃないかと思いました。
マリーの本。こんな感じで模様が3つの手法で説明されています。チャートの本。複雑なチャートの読みかたの説明。すごく丁寧。
3つめのグループは模様編み辞典です。
わたしは自分ではデザインしないので、興味本位で買ってみただけなのですが。これを眺めながら、いつかデザインしてみようかな、と夢を膨らませています。
海外ではVogue Knitting社が出しているシリーズなどが有名なよう。でも小瀬さんの本を買ってみて、こっちの方がいいなと感じました。結構複雑な模様が色々と載っているし、テーマ別に1冊ずつという構成になっている海外本にたいして、これは1冊で全部がカバーされている!これから模様編み辞書を買ってみよう、という方にはオススメできますよ。
次号紹介する本はもう入手済み。お楽しみに!