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Retrosariaは2010年、ファブリックと毛糸を売る小さなオンラインストアとしてスタートしました。最初は日本のキルト用ファブリックと毛糸が中心でした。それまで創設者であるロサ・ポマールは伝統的なポルトガルの工芸やテキスタイル文化について長年研究を続けており、テキスタイルについてブログを書いていましたが、あるときポルトガルのウールで作られた毛糸がないことに気がついたのです。地元の毛糸ショップでは質の悪い毛糸が売られていました。ポルトガルの豊かな工芸やテキスタイルの歴史について学ぶにつれ、ポルトガルの羊毛を使った毛糸を復活させたいという気持ちが高まりました。特に、ポルトガル固有の伝統的な羊の品種は絶滅の危機にありました。そこで、国内を旅して高齢の女性たちから話を聞き(インタビューの内容の一部はhttps://vimeo/laemtemporealで見ることができます)、羊毛の選別や加工の仕方について学びました。同時に、その旅を通し、ロサはポルトガルの伝統的な編み物についても本を著しました。
Retrosariaはそのような経験から生まれ、また、土着の羊から最高品質の毛糸を作り続けることがロサの人生の目標になりました。現在お店では6人のスタッフが働いており、ロサの主な役割は毛糸の生産です。毛刈りの季節にはポルトガル中を旅し、紡績にも立ち会います。これまでリリースしたすべての毛糸の仕様を決め、色を選んできました。そのほか時間がある時には、少量ですが毛糸を染め、ニットのデザインをし、ポルトガルの伝統的な編み物を教えたりもします。これらは楽しい方の仕事ですが、その他にも地味なお店の作業が沢山。お店の細々とした意思決定、パソコン作業、メールの返信など、キリがありません。フィリーぺは主に卸売を担当。アナ、デボラ、ソニアとマーレーンはオンラインショップ用に毛糸の写真を撮ることから、オンラインショップの発送、経理、お客様にぴったりの毛糸を選ぶことまで、その他様々な仕事をしてくれています。彼らの知識や熱心さに感謝するとともに、現在のチームについてとても誇らしく思っています。最近では、嬉しいことに、長女がお店を時々手伝って卸の発送をしてくれています。かつてお店は、美しいけれど観光地のど真ん中のような場所の2Fにありましたが手狭になり、去年の9月に別なエリアへ引っ越しました。中心街の便利なところですが、もっと広くて1階にあり、より働きやすい場所となっています。新しいお店に関してロサが特に気に入っているポイントは、什器のほどんどが再利用品で、普通の毛糸屋さんにあるものとだいぶ異なっていること。彼女のデスクは地下にあるのですが、その頭上は1階のお店への吹き抜けとなっていて、彼女が仕事をしていると子供たち(や大人も)が上から覗き込んで挨拶してくれること。Retrosaria はまた編み物教室や、その他のイベントも定期的に開催しています。
R. Maria Andrade 50A, 1170-217 Lisboa, Portugal
https://retrosaria.rosapomar.com/