編む、紡ぐ、織る、染める、縫う、そしてその他の様々な行為はいずれも温かい衣服を作るための動詞です(verbs for keeping warm)。カリフォルニア州オークランドにあるA Verb for Keeping Warm (AVFKW)は家族経営のテキスタイル工房で、店舗、教室スペース、草木染め工房、そして裏には染料となる植物を育てる畑があります。広々とした店内では、オリジナルの草木染め糸や原毛、ファブリック、染料などを販売しています。オーナーであるクリスティン・ヴェジャーとエイドリアン・ロドリゲスのテキスタイル、植物、キノコ、そしてコミュニティを愛する気持ちが実現した夢の場所です。
クリスティンはテキスタイル・アーティスト。自分のテキスタイルにかける情熱を皆と共有したいとお店を始めました。2015年には『The Modern Natural Dyer』という初の著書を出版し、それをベースに様々な草木染めの教室を行っています。本には、染めたウールを使ったアクセサリー、帽子、染めたリネンで仕立てるワンピースなど、幅広いプロジェクトが掲載されています。
2020年10月、クリスティンとエイドリアンは待望の新刊本、『Journeys in Natural Dyeing: Techniques for Creating Color at Home (草木染め旅: 自宅で色をつくる技法)』を出版します。これは第1作をさらに深化させ、読者を身の回りの植物へと誘うガイド本。クリエイティブなコミュニティの発展や、テキスタイルの持続可能性に寄与する本となることを、願っているとのことです。