このデザインのインスピレーションは、建築構造における余白の相互作用をじっくり観察することから生まれました。そのコンセプトを反映させ、模様の余白とテクスチャーをミックスさせたデザインを作りたいと思いました。
思い通りのデザインが出来上がるまで、スケッチと試し編みを繰り返し、何度もやり直しと調整を重ねました。シンプルさと視覚的な面白さのバランスをうまく取りたかったので、さまざまな模様とテクニックを試してみる必要があったのです。その結果、最終的なデザインは当初のビジョンの本質を捉えることができて、出来栄えに大変満足しています。
世界中のニッターが数えきれないほど色々な解釈でVoidを編んでいるのを目の当たりにするのは、信じられないほどやりがいがあり、身が引き締まる思いです。どのショールにも、作り手のクリエイティビティと個性が表れていて感動します。たくさんある素晴らしい作品の中からお気に入りを選ぶのは難しいですが、ユニークな色選びと個人的センスを加えてアレンジしているものに好感を持ちます。
パターンリリースから8年ものあいだ、このパターンをサポートしてくれたニットコミュニティに感謝しつつ、これからもニッター達が色々な解釈を加えながらその人なりのVoidを作り上げることを願っています。
Photo courtesy of Melanie Berg.