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以前WALNUT Tokyoを訪れた際、薄いグレーのamirisu Paradeを買いました。編んでみるとシンプルなリブやメリヤスの編み地が美しく仕上がり、それ以来Paradeの虜になってしまいました。
amirisu 20号にデザインすることになった時に、残っていたParadeを使ってスウォッチを編みました。目指していたのは、光と影を取り入れ、すっきりとしたラインと面が特徴的な安藤忠雄のコンクリートの建築のような、クールでミニマルなデザインを作ること。Paradeのシンプルな美しさを念頭に置くと、きれいなラインと精緻なテクスチャーを取り入れるというデザインの方向性はおのずと明確になりました。見た目はシンプルを装いつつも、背中、肩、襟のあたりには魅力的な編み方を取り入れてみたく、紙の模型も使ってデザインを考えました。サイズ展開するのは難しかったですが、頑張った甲斐がありました。
ニッターの皆さんからいただいたコメントの中で特に嬉しかったのは、編むプロセスが楽しく、まるでパズルのようだったというものです。背中のI-cordから始まるデザインもよかったようで、着るのが楽しいというメッセージまでいただきました。これほどまでにHikariが愛され続けるとは想像もしていませんでしたが、これからも新しいHikariが生まれるのを幸せな気持ちで見守りたいと思っています。
Photo courtesy of yamagara.