5月 02, 2025

Staff Projects: ついにMahaを編みました

Staff Projects: ついにMahaを編みました

 

こんにちは。メリです。ついに、と言っても一昨年の話なのですが、私もMahaを紹介します。

コロナ中のある年、春のParadeコレクションは、私がデザインをセレクトしておおよその寸法を決め、デザイナーの皆さんに編んでパターンを書いてもらうという形式で進められました。気づかれている人もいらっしゃると思いますが、amirisuが出すParadeのパターン名は作家シリーズなんです(海外のデザイナーさんや、本のテーマがあるときは除く)。今のところ日本人の作家名で続けているのですが、原田マハさんはトクコさんも私も好きな小説家。ということで、特に気に入ったパターンにこの名前を付けようと決めていました。その年にリリースしたMahaが、こんな人気パターンになってとても嬉しいです。最後まで仕上げてくれた大鶴さん、本当にありがとう。

というわけで、とっても気に入っていたパターン。すぐに編みたかったのですが、サンプル色が気に入りすぎて、他の色の組み合わせが思いつかず、数年編めずにいました。そんな時、La Bien Aiméeのエイミーからもらったミニカセを使ってウェアを編んでいるトクコさんを見て、「そうだ、これをMahaに使えばいいんだ!」と閃きました。身頃は本当はWanderlustとParadeの組み合わせですが、La Bien AiméeのSock miniを使うので、それをParadeの代わりとし、Wanderlustと引き揃えることにしました。ただ、ゴム編み部分はシンプルにしたかったので、そのままParadeの2本どりに。以下はその時の簡単な説明です。

制作サイズは下から2番目です。ミニカセを使って編んでみたい方は、参考にしてしてくださいね。

(1) ゴム編み部分はParade (Paris)の2本取りに。1カセが20~30gくらい余りました。
(2) 身頃はSock miniとWanderlust (Antarctica)の2本取りに。Wanderlustの使用量はパターンと同じです。
(3) Sock miniは最初の部分は13段ずつ。13段を1色で編んだら、Fluro Morganite(蛍光ピンク)を1段、の割合で進みます。袖が始まったら、12段ずつ。袖を合体するまでの2色が一番使うので、12段でもギリギリでした。13段は絶対に編めなかった!
(4) 袖を合体してからは13段に戻しても良かったのですが、そこだけストライプが細いと変なので、ずっと最後まで12段で続けています。ちなみに、オリジナルは袖がちょっと長いかなと思い、短くしています。

大きいサイズを編む場合、13段と12段ずつでは足りない気がするので、1色10段ずつなどにするのがオススメです。これも全て、編み手の方のゲージにもよります。

 

 

実はこの色の順番に決めるまで、ものすごく試行錯誤を繰り返し、ミニカセを並べて写真を撮ってはトクコさんに送り付け、を2週間くらい。一番の問題はFluro Morganiteの置き場で、これが目立ちすぎるため、どうやって他の色と馴染ませるかで悩みました。1段だけ入れるというのを思いついた時は、「これだ!」という感じでした。それと、青緑っぽい色を全体にまぶすのにも気をつけました。もし大きいサイズを編むなどで色を足す場合、濃い色が固まらないように(そして上に持ってこないように)気をつけてみてください。顔写りの良い色を上に持ってくる方がオススメです。

皆さんもミニカセでMaha、ぜひ試してみてくださいね。

 

メリ