かぎ針を用いたスティークの補強方法
(ご本人の許可を得てDianna Wallaさんのブログを要約翻訳しています)
必要なもの
- かぎ針 - 編み針と同じぐらいの(または少し細いサイズ)のもの
- 毛糸 - スムース(毛羽立っていない)で切れにくく, 編み糸に比べて少し細めのものが良い. プロジェクトのMCの色に似た色のソックヤーンを使うことが多い.
- よく切れるハサミ
ここではEbbaというパターンのセーターを用いて解説していく. スティークは7列のストライプになっている.
上の図では, 作り目は下部, 伏せ目は上部になる. スティークの1列ずつに右から順に番号をつけている. また, それぞれの目はV字になっており, Vの右半分を“右の脚”, 左半分を“左の脚”と呼ぶことにする.
スティークの補強
ステップ1. 補強用の糸を用いて, かぎ針にスリップノットを作る.
ステップ2. かぎ針を3列目(中央の列のすぐ右側)の伏せ目の前の最後の目に入れる.
ステップ3. 糸をかぎ針にかけ, 引き抜く. 編み地と結び目を引っ張って糸をしっかり固定する. かぎ針には1目残っている.
ステップ4. 次に, 列3の目の左の脚と列4(中央の列)の目の右の脚をすくうように右から左へ針を入れる.
この写真では両方の脚は赤色であるが, 実際は左脚はCC色, 右足はMC色になっている.
ステップ5. 糸を針にかけ, 2本の脚から引き抜く. 最後の目は針に残したまま. かぎ針に2目残っている(写真参照).
ステップ6. 糸を針にかけ引き抜く. かぎ針には1目残る.
次に, 1段下に移り, ステップ4−6を繰り返す.
ステップ4−6をスティークの一番下の段まで繰り返す.
列3の最後の目に針を入れ, 糸を引き出し, 糸を切る. 1列補強し終えると以下のようになる.
次に, 上下逆さまにし, 補強した部分が列4の左側に来るようにする. スリップノットをかぎ針に作り, ステップ2−3と同様に列5の目にかぎ針を入れ, 糸を引き抜き糸端を固定する. ここから下に向かって補強していく.
ステップ4−6では, 列5の目の左脚と列4の目の右脚にかぎ針を入れる. 補強し終えた部分では2つのかぎ針の編み目は隣り合っていて, 列4の目は左右に分かれている-片方の脚は列3の目と一緒に, もう片方の脚は列5の目と一緒になっている. また, 補強部分のかぎ針の編み目は左右対称になっている.
手を裏側に当ててみると, 編み地が自然と補強した部分で折れ曲がるのがわかる. 補強部分を優しく両側に広げてよく見ると, 渡り糸が並んでいるのが見え(写真では水色糸), この渡り糸をハサミで切っていく.
よく切れるハサミで, かぎ針編みの2本のラインの間の渡り糸を切っていく. 渡り糸のみを切るように注意深く行うこと.