amirisu Travel vol.1 パターン紹介 〜Trek編〜
今回は、年中使える撚りのきいたウール、Trekを使ったパターンを紹介します。
まずはYuccaさんデザインのWakakusa。
Trekは丈夫で毛玉になりにくいので靴下編みにピッタリ。自然と目がそろい、とてもきれいな仕上がりになります。
ストライプのベースの上に格子柄が乗っかった今回のデザインは、まずかかとの模様から考え始めたそう。格子のように編み目が重なり合っており、見た目もかわいいく丈夫さも兼ねそろえています。
サンプルに使っている3色(snowtop、smoke、sunrise)は、Trekの中でもYuccaさんが特に大好きな色なんだそうです。
そしてこちらは、違う色で編んでみたサンプル。
レッグ部分の編み込み模様は、明るい色でくっきり目立たせても、さりげない配色にしてもかわいい。20mあれば足りるので、他の靴下を編んで余っているTrekがあれば活用してもいいですね。
ダブルニッティングの帽子、Miwaは、TrekとシルクモヘアのDriftを組み合わせています。
繊細なレース模様の部分はダブルニッティングで、ゴム編みなどその他の部分は2本を引きそろえて編んでいます。
Travelがテーマなので「旅行先に持って行った時に、表側と裏側で全く表情が変わるような帽子があったらいいなとイメージして作りました」と、デザイナーのHiromiさん。
裏側にすると、青色のレース模様は見えなくなり白色のTrekが目立ってきて印象がガラリと変わります。とても柔らかくて軽いので、小さく折りたたんでいつでも鞄に入れておきたい。かぶると頭にピタッとフィットして暖かいです。
こちらはミトンとカウルのセット、Misen。斜めの格子模様がくっきり浮き上がり、なんだか思わず触りたくなります。カラーワークをしながら交差編みをするので時間がかかるかもしれませんが、ゆっくりひと目ひと目、編んでみてください。
デザインしたMikiさんは「Trekの細さで、織物のような編み込みを作れたら」と、このデザインを考えたそうです。
また、編み込み模様の端っこにはLatvian Braidという技法が使われています。組紐のような装飾で、かわいいアクセントになっています。バルト海や北欧の方で用いられてきた伝統的な技法だとか。編み方の動画もついているので安心してチャレンジしてください。
最後はハンサムなサマートップ、Tamaki。
デザインはトクコさん。「Trekのサッパリ感は初夏でもいけると常々思っていまして、6月に1枚で着られるものを目指しました」
袖口と裾、襟元、肩の部分はガーター編み、残りは総レース模様です。総レースですが、形がポロシャツ風なのでレースが苦手な方でも気負わず着られるのではないでしょうか。
サンプルではAtelier Brunetteのキラキラのボタンをつけることで、かっこいい襟元にかわいらしさもプラスしています。少し透けるので、インナーの色や形でも遊べそう。
今から編めば、6月にちゃんと間に合うはず。綺麗なTrekの色を選んで編んでもらいたいです。