Heroine Jeansをつくる (その2)
ちょっとしたヒケツ
今日はHeroine Jeansを作ってみてわかった、ちょっとしたコツなどをご紹介します。
・まずは11~12オンスで試す
本格的なジーンズ好きとしては14オンスなどの分厚いセルビッチデニムを買いたい気持ちで一杯だったのですが、ぐっと我慢して12オンスにしてみました。この時、多分ストレッチが入っているのは避けたほうがいいと思います。12オンスだと、春夏用ジーンズくらいの厚さです。
・サイズ表を熟読
サイズ表記だと普通自分だったら10かなとも思ったのですが、仕上がりサイズを考えて8にしてみました。ぴったりでした。丈は、仕上がり寸法と自分の手持ちのジーンズを勘案して、何センチ詰めるかを考えました(洗いをかけると縮むかなと思い、若干長めに)。
・Heroineのハードウェアキットがおすすめ
必要な糸やジッパーが入っています。この糸が縫いやすかった。と思います。ジッパーの長さも完璧。
・糸の使い分け
キットには目立たないところを縫う用の濃紺と、見せステッチ用の金の太番手と細番手が入っています。これをどう使い分けるか、自分の手持ちのジーンズをステップごとに出してきて、じっくり観察しました。糸替えは面倒だけど、そのパーツに不適な糸で縫うと、やっぱりうまく行きませんでした。
基本的には目立つところや丈夫にしたいところの上糸は太い糸、それ以外は上下ともに細いところ。ジッパー周りは細い方で十分です。裏側のあまり見えないところには紺を使いましたが、これは多分個人の好みによると思います。自分のジーンズを観察しましたが、紺糸の使われ方は様々でした。
ちなみに、Bartackと呼ばれている、細かいジグザグ縫い部分は、買ったジーンズでは太糸が使われていましたが、家庭用ミシンでは全くきれいにできませんでした。おかげでベルト通しを何度もリッパーで取り外してやり直す羽目に。
太い糸を使うし生地が厚いので、ミシン針は絶対に厚地用が必要です。
・Bartackの縫いかた
細番手の糸で、振れ幅は2.5mm、長さは0.3でやりました。ただし、返し縫いをする場合は、その返しの目だけ、長さを0.4にしました。0.3で返すと厚くなりすぎて、ミシンが引っかかることがありました。
・自動ボタンホールはできない(やってみては解くという時間が無駄でした)
何度も余り布で練習したのに、ウエストベルトでボタンホールを作ろうとするとうまく行きませんでした。パンツを縫っている間はほとんどやり直さなかったのに、ボタンホールは4回くらい解く羽目に。どうも周りの生地が厚すぎて、ボタンホール押さえがいろんなところに引っかかり、サイズ感がめちゃくちゃになってしまうようです。結局、手でボタンホールを縫いました。ネットを検索すると、やり方がたくさん出てきますよ。カットしてからかがるので、ミシンより綺麗にできました。
・ミシンの準備
ミシンがうまくいかない時の殆どの原因は埃だそうです。それを知って、最近中を開けて掃除をしたばかり。デニムはほつれ易いしゴミが出るので、必要以上に埃を溜めないよう、まずはボビン周りを掃除しておきましょう。
それから、フットペダル。実は今のミシンを買って2年くらい、手元のボタンだけで色々縫っていたのですが(スタートボタンが針のすぐ上にあるので、結構ボタンだけでいけます)、つい数週間前についにペダルを買いました。デニムを縫うには、やっぱりフットペダルがあったほうがいいと思います。
続きは(その3)で。