スローなビジネスのはじめかた 8 - ちゃんと儲ける

7月 18, 2019

スロービジネスにおいて、誰とやるかや何をやるかも重要ですが、どうやってお金を頂くかももちろん大切です。

これまでなんとなくスローなビジネスという言葉を使ってきましたが、そもそもそれはなんでしょうか。自分や従業員の時間や生活を大事にしながら、手をかけたものなどスローライフに関係する商品やサービスを扱い、ポリシーをもって持続的に行うビジネス、でしょうか。そんな定義で違和感がないのかなと思います。

これがなぜ表題の「ちゃんと儲ける」に関係してくるかと言えば、お金がなければ自分や従業員の時間や生活を大事にできないし、持続的に行うことができないからです。

「趣味だし、別に儲けなくてもいい」と言ってほぼ利益ゼロで商売をする人が、編み物の世界だけではなくどの業界にもたくさんいます。これは実は、かなり利己的なやりかただと考えています。儲けなくていいと言いながら、価格を安くしてたくさん買ってもらいたい、そのような深層心理もある気がします。または、商品に自信がないからお金をあまり頂けないと思っているのかもしれません。それは、あまり良くない商品を売っているということでしょうか。

そして、自分は儲けなくていい、という人が副次的に生み出してしまうのが、低賃金で働く人たちです。その業界で食べていかなければならない人も、他のお店があまりにも安い金額で商品を販売していたら、ある程度合わせざるをえません。すると、スタッフへもお給料があまり払えなくなります。それでは食べていけないので、その仕事を本気で本業にする人が減ってしまいます。そうして「食べていけない業界」の1つとなっているのが手芸業界です。従業員も大事にできないし、持続性もありません。「儲けなくていい」というのが利己的な態度だということが、お分りいただけたでしょうか。

自分の業界にもっと若い人や素晴らしい人達に来てもらい、業界をより発展させるためにも、そして、まさに今、頑張っている他のお店や作家さんのためにも、値段を必要以上に安くしすぎないことが、とても重要だと思っています。みんなが商品の質や手間に見合った正当な代金を受け取り、時間や心の余裕を持って生活できるようにしたい。

スローなビジネスを始めたいと思っている方には、ぜひ考えていただきたいポイントです。






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