表現者になりたい -トクコの編み物仕事遍歴 12-

6月 04, 2019

すっかり忘れられていると思っていた出版社への企画書ですが、おそらく企画書を持ち寄った会議というものがあり、それに私の企画が通ったため、面通しが行われたよう。
編み物に全く不慣れな方々を相手に、いつものように2時間ほど熱弁をふるってはみたものの、お気に召したかどうかはわからないまま帰宅しました。
その時に副編集長が言った「パターンってプログラミング言語みたいだね」という言葉しか今となっては覚えていません。

とにかく本は出されることになり、amirisu仕事プラス出版本の準備というハードな日々を送る事になりました。
最終校正を見るために朝4時に起きて仕事したり、始発にのって撮影に参加したり、いくつも企画書を書いたり、1日カフェで原稿書いたり。
この頃からamirisuの会社立ち上げの時期までは、本当によく働きましたね。が、出版社と一緒に仕事をしたことが、現在の仕事に繋がっていますし、撮影の段取りなども学べてamirisuの仕事にとても役立ちました。

2013年2月に「おしゃれな世界のニットレシピ -英語パターンでたのしく編もう」がビー・エヌ・エヌ新社より発刊。
編集者の意見も聞きながらの本でしたので、100%私の思い通りではないのですが、私が生息する世界の編み物の世界を少しでもご紹介できたらという思いは伝わる本になったと思います。

さあ、問題はここからです。どこの手芸団体にも属さず、いわゆる業界にこれといった知り合いもいなかった、ぽっと出の私が出した本でしたので、編集者も私も大した話題にならないだろうと勝手に思っていました。が、全く違う展開が待っていたのです。
Amazonは発刊が決定した段階で、写真や本の内容が載り、予約販売ができる形になっているのですが、発売前から手芸部門で1位を取り、そこから1ヶ月ほど首位をキープ。

書評は大荒れに荒れ、私にもそして出版社にも大きな反響が寄せられます。本当に嵐に飲み込まれるような日々を過ごしましたが、この時の反響があったからこそ、これを仕事にできる自信もつき、覚悟もできたと思います。だいぶ精神面で鍛えられました。

心身ともにクタクタになる1ヶ月を送り、やっと日常生活が戻ってきたある日、夫からいつものあれが発表されます。
「次は関西に移動です」
やった!もう東京はこりごりなの。






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