8月 08, 2020

編み物しながら、こんなお茶いかが? 01

編み物しながら、こんなお茶いかが? 01

編み物するときは、お茶しながら。
そんなみなさんに楽しんでほしいお茶を
「TE tea and eating」川西まりさんにセレクトしてもらいました。
この夏、オンラインショップからお届けします!

川西さんは大阪を拠点にするデザインユニット「graf」にてカフェを担当し、
お茶と食にまつわるメニューやプロダクト、イベントなどを手がけてきました。
現在は独立して、「TE tea and eating」を主宰し、活動しています。
お茶&台湾ブームも相まって、注目が高まる中、
yomirisu編集部の私が
お目見えに先駆けて、お茶の魅力を教えてもらいました。
お茶と親しむきっかけになりますように。

 

初めて味わったときの感動が
今もつづいています


川西さんがお茶好きになったきっかけは、
大阪・北堀江にあったアジア料理店「ポーポー屋」で飲んだ台湾茶でした。
台湾・梅山郷の高山茶、梅山烏龍茶。
標高1200mほどの高地で育ち、銘茶として知られます。
お茶の香りを余すことなく楽しむため、小さな急須と聞香杯を使う、
功夫式(クンフー式)で味わったそうです。

「茶葉を蒸らすとき、急須の上からお湯をかけて、ゆっくりと茶葉が開くのを待つ……、そんなふうにお茶を飲むのも初めてのことでした。美味しさに感動して、もっとお茶のことを知りたいと思ったんです」

 



 
それから、「中国茶會 無茶空茶」の中国茶教室に通うこと15年。
教室でも、プライベートでも、さまざまなお茶を味わってきましたが、
飽きるどころか、知れば知るほどはまっていったそうです。

「1回のお稽古で味わうお茶は4〜5種類ですが、毎回発見があるんです。飲んだことのあるお茶でも、去年と今年では味わいが違う。同じものは一つとないから、そのときどきの巡り合わせが楽しみで。「無茶空茶」を主宰する黄安希先生は、二十四節気に合わせてお茶を選び、美しくしつらえて教えてくださって。単にお茶の知識を得るというだけでなく、器、花、書、建築、音楽……、お茶からさまざまな世界に広がっていきました。知る喜びに、終わりはない。年を重ねるほど、喜びは増していきますね。食べることが大好きな先生で、点心や甘いものと一緒に出してくださるのも、食いしん坊のわたしには嬉しくて。お茶と食が、自分自身の活動の軸になっていきました」

お茶を味わい、話を聞いて、知れば知るほど自分自身で体験したくなる。ついにはお茶の産地まで赴むくようになった、川西さん。生産者と話し、茶葉を買い付け、お茶に合うお菓子をつくり、お茶会を開いて……、お茶と人をつなぐ場をつくっています。

「世界中にいろんなお茶があるのは、それだけ生活に根ざしているから。お茶会を開くのも大好きですけど、お茶はどんなときでも楽しめるものだから、もっと日常の中に喫茶の機会をつくっていけたらなって、最近は思っています」

今回、amirisuのために選んでくれたお茶はまさしく、日常で美味しく楽しめるもの。お披露目をどうぞ、お楽しみに。お話は、次回につづきます。



Profile
TE tea and eating
川西まり Mari Kawanishi
台湾・中国茶を中心にお茶会や教室を開催、お茶の販売やオリジナルティー商品開発、 FANTASTIC MARKET(graf) 主宰など、お茶と食を通じて幅広く活躍。オンラインショップ準備中。スケジュールはInstagramにて。
https://www.instagram.com/te_tea_eating/

Editor & Writer
宮下亜紀 Aki Miyashita
京都に暮らし、編集・文章を書く仕事をしています。
amirisuのフリーマガジン「yomirisu」編集担当。
https://www.instagram.com/miyanlife/